醒井宿から松尾寺廃寺と松尾寺山(ハイキング・コース)

評価 :4.5/5。

醒井の谷の奥から、丁石が並んだ古くからの参詣道を登り、歴史ある寺の廃寺を訪ねる神秘的なコースです。紅葉の頃に行けば軽視は美しく、また人が入らない低山に付き物のヒルやダニも出ないのでお勧めです。


滋賀県米原市醒ヶ井地区の松尾寺山の頂上近くの斜面にかつてあった松尾寺。その起源は平安時代にまで遡るとされています。天台宗の寺として僧兵も抱え戦国時代には栄えていましたが、織田信長の比叡山焼き討ちに先立ち、尾張美濃から比叡山に向かう途中にある天台宗の寺として、比叡山に先立って織田信長によって焼き討ちされた歴史もあるとか。

その後、再建されたものの、次第に勢力が衰え、昭和に入ってから廃寺となり、本堂は朽ち果てました。現在松尾寺は、本堂だけが麓醒井の養鱒場近くに再建され、本尊などが安置されています。

松尾寺の歴史はこちらを参照ください

このコースの見どころは、松尾寺史跡と呼ばれる松尾寺本堂跡の遺跡、重要文化財の九重石塔、七不思議と呼ばれる山上の記念物、などです。松尾寺廃寺周辺の写真はこちらに掲載しました

松尾寺本堂跡への往復は、登山経験が少しある方ならご自分で行くことも十分可能です。七不思議やその他の文化財を効率よく見て回るには、ガイドの同行がお勧めです。

地図上のルートは樹下であったためか、GPSがうまく記録されておらず、推定の部分があります。山中の部分の線はあくまで大まかな目安としてください。

松尾寺史跡のトレッキングマップは米原市のホームページからダウンロードできます。

コースの見どころ

こちらにまとめてあります

松尾寺廃寺にある重要文化財九重石塔

なお、松尾寺山は関ケ原の戦いで小早川秀秋が陣を置いた松尾山とは別の山です。松尾山ハイキングコースをご希望の方はこちらをご覧ください

集合場所

JR東海道本線醒ヶ井駅前が集合場所、歩き始める場所です。

行程とコースタイム

このコースは、JR醒ヶ井駅を起点とし、往復5時間ほどかかります。松尾寺には二つの参詣道がありましたが、このコースは東側からの坂口丁石ルートを往復します。

醒ヶ井駅から坂口の集落までは車道を歩きます。そこから参道に入り樹林帯の急な登りが続きます。1時間ほど登ると、松尾寺の本堂跡の遺跡です。周辺には七不思議と呼ばれる場所が散在しており、現在秘仏となっている仏像以外の六ヶ所を巡ります。また余裕があれば、松尾寺山の山頂を目指します。

コースの詳しい紹介はこちらを参照してください

松尾寺廃寺から林道を降りると、現在の松尾寺がある醒ヶ井養鱒場へと出ることもできます。ただし駅までの帰路は長くなります。

昼食

行程中に食堂・レストラン・コンビニエンスストア等一切ありませんので、弁当を持参ください。山中での弁当となります。

トイレ等

醒ヶ井駅を出ると行程中トイレは一切ありません。藪で用を足すことになります。

服装と持ち物

低い山ですから、本格的な登山の服装は必要ありません。暖かい時期はダニやヤマビルなどが出ますから、足を覆うズボンがお勧めです。

足首まである軽登山靴をお勧めします。

ハイキング適期

低山で夏は暑く、またヤマビルやダニなどが出ることが報告されていますので、暑い時期は避けるのが無難です。

雪のない早春からゴールデンウィーク頃まで、そして紅葉が始まる11月以降がお勧めです。冬も雪がなければ訪問できます。下の写真は12月初旬の紅葉の様子です。

松尾寺山12月初頭の紅葉

近隣の見どころ

余裕があれば、下丹生古墳や醒井養鱒場の見学ができます。7月下旬~8月下旬には醒井宿を流れる地蔵川のバイカモも見られますが、ハイキングに適した時期ではありません。下丹生古墳や醒ヶ井養鱒場へ行くコースはこちら

現在の松尾寺本堂は醒井養鱒場の近くにあります。時間があれば訪問は可能ですが、七不思議の一つ、飛行観音は秘仏であり、通常拝観はできません。

松尾山山頂からは、往路をそのままたどるのではなく、地蔵峠を経て西坂丁石ルートから西坂の集落に出て、その後中山道に入り、醒井宿を目指すことも可能です。

Post Author: ガイドマスター