柏原宿 を訪ねるハイキング・コース ウォーキング・コース

柏原宿から西の薬師、北畠具行卿墓、徳源院、成菩提院、白清水(ウォーキング・コース)

柏原宿からスタートし、南に向かって名神高速道路を超え、王子神社・王子古墳を経由して柏原の西の薬師と呼ばれる泉明院へ。そこから中山道に戻り、旧東山道に入って乳地蔵と北畠具行卿墓を見学。清滝の集落に出て京極氏ゆかりの徳源院へ。戦国武将ゆかりの成菩提院に立ち寄り、照手姫ゆかりの白清水(しろしょうず)と照手姫笠掛地蔵を見てからJR柏原駅へ戻ります。

清滝山に登る、もう少しハードな柏原宿から西の薬師、北畠具行卿墓、徳源院、清滝山登山、成菩提院(ハイキング・コース)もあります。登山が好きな人におすすめです。

コースの見どころ

柏原宿の中心部を通ってから、西薬師道の道標に沿って南下。途中柏原宿歴史館を見学すれば、この地の歴史がよくわかると思います。柏原宿歴史館のホームページはこちら

柏原宿中山道沿いの西薬師道道標
柏原宿中山道沿いの西薬師道道標

途中の道標で未舗装の古い道に入ります。うっかり車道を歩いて行ってしまっても同じところに出ます。その先の名神高速下の通路は野生動物除けのゲートがありますので要注意。

西薬師道分岐
西薬師道分岐

西薬師に至るまでにあるのが王子神社。この神社は前方後円墳で、王子古墳と呼ばれています。王子神社と王子古墳の詳細はこちら

王子古墳から5分ほど歩くと西の薬師、泉明院です。伝教大師最澄ゆかりの寺とされています。寺伝では最澄が自ら薬師如来像を彫り、815年にこの寺を開いたそうです。

西の薬師 山門と本堂
西の薬師 山門と本堂

西の薬師からは再び中山道を目指します。金毘羅神社、成福寺がある小さな集落を抜けて、名神高速道路の伊吹PA(下り)に至ります。

集落の様子
集落の様子

伊吹PAにはコンビニ、軽食を出すレストラン(キッチン伊吹)やトイレがあります。外にはベンチもあり、ランチをとるのにちょうどよい場所です。

PAを出たら高速道路の下をくぐって北へ向かいます。国道を渡り、西薬師への道を示す道標のある中山道に戻ったら、柏原方面に少し戻ります。

中山道
中山道

上の写真、中央の丸い山の麓に中山道と旧東山道との分岐があります。北畠具行卿墓分岐の道標があります。ここを左折すると東山道。ここから清滝集落までは、中部北陸自然歩道にも指定されています。

北畠具行卿墓の分岐
北畠具行卿墓の分岐

この分岐点から東山道をたどりますが、清滝の集落に出るまでは山道です。北畠具行は歴史上の人物ですが、神格化(神社)も観光地化もされていないのですね。

途中、東山道時代からあったらしい乳地蔵があります。石組みの中に納められた珍しいお堂です。乳地蔵には何らかのいわれがあるようですが、調べてもわかりませんでした。乳地蔵の石像はかなり風化していて表情もわかりません。

乳地蔵
乳地蔵
乳地蔵
乳地蔵

北畠具行卿の墓は、卿が斬首されてから15年後に建てられたという宝篋印塔(ほうきょういんとう)。鎌倉時代末期の元弘の乱の折に鎌倉幕府の命令で北畠具行を斬首した京極氏一族の墓も近くの清滝にあり、やはり宝篋印塔ですから、この時代に特徴的なスタイルだったのでしょうか。

北畠具行卿墓
北畠具行卿墓

北畠具行卿墓からさらに東山道を進むと、青竜池というため池に出て、その向こう側が清滝の集落です。

清滝集落内にあるのが京極家ゆかりの寺院である徳源院。徳源院には有名な庭園や、京極家の墓所、三重塔などがありますが、取材時はコロナ禍で参拝ができませんでした。外側から撮影した徳源院の写真はこちらにあります。

徳源院境内
徳源院境内

徳源院を見学したら、清滝神社(清瀧神社)によります。この脇には清滝山に登る登山道があります。

清滝神社は1138年の創建と伝えられています。真言密教の守護神である清瀧権現は女性の龍神で、清滝山で毎年お盆に行われる清滝大松明という行事の時に、山が女人禁制になるのはこのせいでしょうか。ただ清滝神社の祭神は孝元天皇、嵩神天皇、武内宿弥ですから、清瀧権現との関連もよくわかりません。

清滝神社
清滝神社

次に向かうのは清滝の集落内にある、清滝の柏槇(イブキ)という古木。滋賀県指定の自然記念物で、樹齢は7百年と言われています。この場所にはかつて勝願寺という寺があったそうです。清滝の柏槇に関する伝説もあるそうですので、こちらを参照してください。

清滝の柏槇
清滝の柏槇

清滝の柏槇から、柏原中学校の前を通って成菩提院へ向かいます。

成菩提院(じょうぼだいいん)は戦国大名ゆかりの古刹です。成菩提院の創建は815年と伝えられ、伝教大師最澄がこの地に草庵を設け一時留まったのが始まりと伝えられています。西の薬師と同じ年ですね。

戦国時代には織田信長豊臣秀吉小早川秀秋などが宿営した記録があります。石田三成の書状も残されています。また、織田信長や徳川家康が寄進をするなど、戦国武将と繋がりが深い寺院として知られています。徳川家康の知恵袋として知られる天海大僧正も住職を務めていました。一部の文化財は常設展示されていますが、無住ではないものの寺自体が閉まっていることが多いです。

成菩提院の歴史はこちらのサイトが詳しいです。

定菩提院本堂
成菩提院本堂

成菩提院から東に、野瀬山に向かって歩きます。野瀬山のふもとにあるのが白清水(しろしょうず)。今はお世辞にも飲みたいとは言えない湧き水です。ただ古事記にも登場する由緒ある湧き水で、日本武尊が伊吹山の神に惑わされ、白清水の水で正気を取り戻したと伝わっています。また照手姫がこの地を通った時に、照手姫の白粉で水が白く濁ったために白清水と呼ばれるようになったという伝説があります。

白清水からJRの線路を渡り、柏原宿の東に入ると、照手姫笠掛地蔵があります。地蔵尊が二体並んでいますが、右側の背の低いものが照手姫傘掛け地蔵だそうです。

照手姫傘掛け地蔵

ここから柏原駅までは10分ほどです。

集合場所

JR柏原駅が集合場所、出発点になります。

行程とコースタイム

このコースはJR柏原駅から歩き始め、見学を含めて5時間ほどです。舗装道路と山道が混じっています。

昼食

柏原宿周辺に少しだけ飲食店がありますが、道中は名神高速道路の伊吹PAに弁当が買えるコンビニと軽食のレストランキッチン伊吹があります。

トイレ

柏原駅、柏原宿、伊吹PA、徳源院、成菩提院にトイレがあります。柏原駅のトイレは男女兼用でお勧めできませんので、柏原宿内のトイレを使うとよいでしょう。

持ち物と服装

服装は街歩きのものでも大丈夫です。一部に山道がありますから、靴は滑らないものがよいでしょう。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期と降雪がある時は避けるほうが良いでしょう。

桜の頃は柏原周辺の里でもきれいです。桜が終わると山の上ではミツバツツジや馬酔木が見られます。秋の紅葉も名所と呼べるところはありませんが、それなりにきれいです。

近隣の見どころ

柏原駅から長比城跡を訪れる野瀬山コース柏原宿から高屋城跡・八講師城跡コースなどがあります。ただしこのコースもそこそこ長いですから、組み合わせるのであれば柏原宿の散策程度が良いでしょう。

Post Author: ガイドマスター

柏原宿から猪鼻城跡、醒井宿(ハイキング・コース)

このコースは中山道柏原宿から醒井宿までのハイキングに、途中京極氏の隠れ城と言われる猪鼻城(別名河内城)跡を組み合わせたコースです。

柏原宿から醒井宿までは車があまり通らない昔の街道の風情を残したコースで、ゆっくり歩いても2時間ほど。

猪鼻城跡へは梓河内にある中山道からの分かれ道から往復約2時間です。集落を抜けた後は手入れの悪い山道で、温かい時期にはダニやヒルが出ますので、城跡などに興味がある人以外には勧められません。

コースの見どころ

JR柏原駅から柏原宿を抜け、西に向かいます。

途中東山道時代の小川の関跡を通ります。ただこの辺りの史跡はどこも「跡」ばかりで、建物などが残っているところはほとんどありません。

小川の関跡
小川の関跡

やがて左側に梓河内地区への分岐点。八講師城と猪鼻城への案内もあります。案内に従って名神高速のガード下の道を進みます。

梓河内(あんさかわち)は江戸時代には旗本の西郷氏の領地だったそうで、旧中山道沿いには西郷氏の館跡があります。

梓河内と猪鼻城を示す道標

なんでも梓河内の梓と河内は別集落で、梓川の上流が河内だとか。猪鼻城に向かう途中の河内集落はとても風情のある山里です。

河内地区の梓川
河内地区の梓川

河内集落のどん詰まりから山道に入り、猪鼻城跡をめざします。猪鼻城に関しての詳細はこちら

中山道に戻って醒井宿を目指します。おおむねこんな風情のある街道歩きが続きます。

中山道を歩く
中山道を歩く

途中梓川沿いにあった「推定横河の駅家跡」の案内。壬申の乱横河の古戦場跡の案内は醒井宿の近くにありますが、ここ梓河内を横河と比定する学説もあるそうです。

横河の駅家跡

一色の集落にある八幡神社とその前に並べられたお地蔵様。この地域一帯にこのような素朴な地蔵が無数にあります。

一色の集落にある八幡神社とその前に並べられたお地蔵様
一色の集落にある八幡神社とその前に並べられたお地蔵様

名神高速道路わきの一里塚跡。

一里塚跡
一里塚跡

ここは佛心水と呼ばれる井戸。

佛心水と呼ばれる井戸
佛心水

佛心水の近くには古くからの馬頭観音があります。ところが行ってみると、大きな碑があるものの、隣接するお堂の中はもぬけの殻。ひょっとすると碑の前の小さな石仏が馬頭観音?それとも元々碑だけで馬頭観音像はなかった?調べてもよくわかりません。また馬頭観音の碑自体も、今は中山道から少しそれた国道沿いにありますが、元々は中山道沿いにあったものを、名神高速道路の工事に伴い現在地に移したとのこと。

醒井宿の馬頭観音碑
醒井宿の馬頭観音碑

醒井宿の東端にあたる東見附(番所)。ここで街道は2度直角に曲がる桝形になっています。

そこからしばらく歩くと、日本武尊伝説がある居醒の清水。日本武尊の像も立っています。

醒井延命地蔵尊(醒ヶ井地蔵尊)は鎌倉時代の大きな石像。

醒井延命地蔵尊

醒井宿を流れる地蔵川はバイカモ(梅花藻)とハリヨの生息地として有名です。

醒井宿を流れる地蔵川
醒井宿を流れる地蔵川

醒井宿資料館では問屋場を再現しています。トイレもあります。

醒井宿問屋場
醒井宿問屋場

醒井宿を歩いていて、「あれ?」と思った醤油屋さん。ヤマキ醤油はきいたことがあります。ここは有限会社醤油屋喜代治商店といい、元々醒井の名水を使って醤油を作っていたようです。ヤマキ醤油が醒井の会社だとは知りませんでした。

有限会社醤油屋喜代治商店(ヤマキ醤油)
有限会社醤油屋喜代治商店(ヤマキ醤油)

しばらく歩くと天然記念物の了徳寺の御葉付銀杏。なんでも銀杏が葉の先に付くのだとか。取材は春先でしたから確認できませんが。

了徳寺の御葉付銀杏
了徳寺の御葉付銀杏

続いてこれも名水。細い水路の奥から流れ出ている十王水

十王水
十王水

十王水の次にあるのが西行水。この辺りの中山道は行基とか弘法大師とか西行とか、ビッグネームにまつわる伝承がある史跡が多いのですが、東山道が通る、かつての要衝だったせいでしょうね。西行水にも伝説があるようです。

西行水
西行水

西行水から少し西で、中山道は地蔵川から離れます。その先を右折するとゴールのJR醒ヶ井駅です。

集合場所

JR柏原駅が集合場所、出発点になります。終点はJR醒ヶ井駅です。

行程とコースタイム

このコースはJR柏原駅から歩き始め、真っすぐに醒井宿に向かう場合は2時間ほど。猪鼻城跡へ立ち寄ると4時間ほどの行程です。

昼食

柏原の周辺に飲食店が数軒。あとは醒ヶ井に近い国道沿いに飲食店があります。醒井宿内の飲食店は観光シーズン以外開いていないところもあるようです。

トイレ

柏原宿内に公衆トイレがあります。あとは醒井宿までトイレはありません。

持ち物と服装

猪鼻城跡に立ち寄らず、街道歩きだけを楽しむなら街歩きの服装で大丈夫です。靴はスニーカーを勧めます。

猪鼻城跡に立ち寄る場合は、簡単な山歩きの服装が必要です。季節によってはダニやヒルが出ますから、長そで長ズボンは必須です。石がごろごろしている場所もあるので、靴は軽登山靴がお勧めです。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期と降雪がある時は避けるほうが良いでしょう。

猪鼻城跡に行くのは晩秋から初春のダニやヒルが出ず、藪もひどくない頃がお勧めです。

近隣の見どころ

柏原宿近くの北畠具行卿の墓などがあります。猪鼻城跡に立ち寄らない場合は、京極氏の菩提寺である清滝地区の徳源院を組み合わせるのも良いと思います。

Post Author: ガイドマスター

柏原宿から西の薬師、北畠具行卿墓、徳源院、清滝山登山、成菩提院(ハイキング・コース)

柏原宿からスタートし、南に向かって名神高速道路を超え、王子神社・王子古墳を経由して柏原の西の薬師と呼ばれる泉明院へ。そこから中山道に戻り、旧東山道に入って乳地蔵と北畠具行卿墓を見学。清滝の集落に出て京極氏ゆかりの徳源院へ。徳源院の旧北参道にある観音山の西国三十三所観音石仏を見学。徳源院から清滝山(439m)に登山。清滝山からは別ルートで清滝に下山し、戦国武将ゆかりの成菩提院に立ち寄り、JR柏原駅へ戻ります。

総延長11.1km。かなり欲張りなコースなので、途中を端折ることも可能。清滝山に登らずに、柏原周辺を一周する柏原宿から西の薬師、北畠具行卿墓、徳源院、成菩提院、白清水(ウォーキング・コース)もあります。登山が苦手な人におすすめです。

コースの見どころ

柏原宿の中心部を通ってから、西薬師道の道標に沿って南下。途中柏原宿歴史館を見学すれば、この地の歴史がよくわかると思います。柏原宿歴史館のホームページはこちら

柏原宿中山道沿いの西薬師道道標
柏原宿中山道沿いの西薬師道道標

途中の道標で未舗装の古い道に入ります。うっかり車道を歩いて行ってしまっても同じところに出ます。その先の名神高速下の通路は野生動物除けのゲートがありますので要注意。

西薬師道分岐
西薬師道分岐

西薬師に至るまでにあるのが王子神社。この神社は前方後円墳で、王子古墳と呼ばれています。王子神社と王子古墳の詳細はこちら

王子古墳から5分ほど歩くと西の薬師、泉明院です。伝教大師最澄ゆかりの寺とされています。寺伝では最澄が自ら薬師如来像を彫り、815年にこの寺を開いたそうです。

西の薬師 山門と本堂
西の薬師 山門と本堂

西の薬師からは再び中山道を目指します。取材の日はあいにく西の薬師のすぐわきで道路工事が行われていたので迂回しました。金毘羅神社、成福寺がある小さな集落を抜けて、名神高速道路の伊吹PAに至ります。ここにはコンビニ、軽食のレストランキッチン伊吹やトイレがあります。

集落の様子
集落の様子

中山道に戻ったら、柏原方面に少し戻ります。

中山道
中山道

上の写真、中央の丸い山の麓に中山道と旧東山道との分岐があります。北畠具行卿墓分岐の道標があります。ここを左折すると東山道。ここから清滝集落までは、中部北陸自然歩道にも指定されています。

北畠具行卿墓の分岐
北畠具行卿墓の分岐

この分岐点から東山道をたどりますが、清滝の集落に出るまでは山道です。北畠具行は歴史上の人物ですが、神格化(神社)も観光地化もされていないのですね。

途中、東山道時代からあったらしい乳地蔵があります。石組みの中に納められた珍しいお堂です。乳地蔵には何らかのいわれがあるようですが、調べてもわかりませんでした。乳地蔵の石像はかなり風化していて表情もわかりません。

乳地蔵
乳地蔵
乳地蔵
乳地蔵

北畠具行卿の墓は、卿が斬首されてから15年後に建てられたという宝篋印塔(ほうきょういんとう)。鎌倉時代末期の元弘の乱の折に鎌倉幕府の命令で北畠具行を斬首した京極氏一族の墓も近くの清滝にあり、やはり宝篋印塔ですから、この時代に特徴的なスタイルだったのでしょうか。

北畠具行卿墓
北畠具行卿墓

北畠具行卿墓からさらに東山道を進むと、ため池に出て、その向こう側が清滝の集落です。

清滝集落内にあるのが京極家ゆかりの寺院である徳源院。徳源院には有名な庭園や、京極家の墓所、三重塔などがありますが、取材時はコロナ禍で参拝ができませんでした。外側から撮影した徳源院の写真はこちらにあります。

徳源院境内
徳源院境内

徳源院の脇には川が流れていますが、その対岸の尾根上に観音山と呼ばれる場所があり、西国三十三所観音石仏が並べられています。西国三十三所観音霊場の写し霊場のひとつだと思われます。かつては観音山を通って徳源院に来る参道があったようです。下のマップを参考にしてください。徳源院の左に示してあります。

清滝史跡散策マップ
清滝史跡散策マップ

実際には、徳源院の脇にあったこの道標以外に道案内は皆無で、しばらく探し回りました。

観音山の道標
観音山の道標

徳源院からは川を渡って右側に登り、能仁寺遺跡の案内がある場所の左手に登り口があります。ガイドがいないとちょっと見つけにくいかもしれません。

観音山西国三十三所観音石仏
観音山西国三十三所石仏

観音山西国三十三所石仏から清滝山に登る登山道は、清滝神社まで戻って登り始めるのが正規のルートです。しかし取材時は時間が限られていたのと、地形図を見るとこの尾根を登っていけば登山道に合流できる見込みがあったので、ここから直登しました。登山道もなく、踏み跡もほとんどありません。良い子は真似をしてはいけないパターンですね。

藪をかき分けて急な斜面を登ると、清滝山から延びる尾根に出ました。ここからは踏み跡がありました。

清滝山から延びる尾根
清滝山から延びる尾根

やがて右側から来る正規の登山道と合流。尾根上は藪が多くて視界が悪いですが、ここは送電線?が通っているため一部だけ刈り払われていて視界が効きます。

柏原と清滝を臨む
柏原と清滝を臨む

やがて清滝山の山頂。ここにはかつて、京極氏が作った清滝山砦があったそうです。

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清滝山山頂
琵琶湖と伊吹山を臨む
琵琶湖と伊吹山を臨む
尾根上のミツバツツジ
尾根上のミツバツツジ

道は尾根をぐるっと回って谷沿いに入り、清滝の集落に降りてきます。清滝の集落からは田園風景の中を歩いて定菩提院へ向かいます。

成菩提院は戦国大名ゆかりの古刹です。戦国時代には織田信長豊臣秀吉小早川秀秋などが宿営した記録があります。また、織田信長や徳川家康が寄進をするなど、戦国武将と繋がりが深い寺院として知られています。徳川家康の知恵袋として知られる天海大僧正も住職を務めていました。重要文化財に指定されている文化財もありますが、この日は鍵がかけられていて何も拝観できませんでした。

定菩提院本堂
成菩提院本堂

成菩提院からJR柏原駅は徒歩10分程度です。

集合場所

JR柏原駅が集合場所、出発点になります。

行程とコースタイム

このコースはJR柏原駅から歩き始め、見学を含めて5時間ほどです。舗装道路と山道が混じっています。

昼食

柏原宿周辺に少しだけ飲食店がありますが、道中にはありません。名神高速道路のいぶきSAにはコンビニがあって、弁当などが買えます。また軽食を出すキッチン伊吹もあります。

トイレ

柏原駅、柏原宿、徳源院、成菩提院にトイレがあります。

持ち物と服装

軽登山の服と靴をお勧めします。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期と降雪がある時は避けるほうが良いでしょう。

桜の頃は柏原周辺の里でもきれいです。桜が終わると山の上ではミツバツツジや馬酔木が見られます。

近隣の見どころ

柏原駅から長比城跡を訪れる野瀬山コース柏原宿から高屋城跡・八講師城跡コースなどがあります。ただしこのコースは11kmと長く、登山も含んでいますから、組み合わせるのであれば柏原宿の散策程度が良いでしょう。

Post Author: ガイドマスター

柏原宿から高屋城跡・八講師城跡(ハイキング・コース)

中山道柏原宿の近辺には中世から戦国時代にかけての山城の跡が沢山あります。JR柏原駅から最も近いのが長比城(たけくらべじょう)跡。長比城跡がある野瀬山は標高391メートルですが、八講師城(はっこうし城)があるのは標高460メートルあたりのところ。高さがある上に、JR柏原駅からの距離も遠くなります。


このハイキング・コースはほとんどが林道歩きで、柏原駅をスタートし、高屋城跡八講師城跡をまわり、梓河内の集落に降りてから中山道を歩いて柏原駅に戻るこのコースの総延長は15kmくらいあります。道はきつくはないですが、長距離の歩行になれない方にはお勧めできません。

八講師城のトレッキングマップは米原市のホームページからダウンロードできます。ただし、あまり道を見つけるための参考にはなりません。

コースの見どころ

このコース上には、中世の山城である高屋城跡・八講師城跡があります。高屋城は鎌倉時代、八講師城は室町時代の築城のようです。

柏原宿から南下し、名神高速道路を超えたら、道はすぐに林道になります。米原市役所が設置したトレッキングコースの案内板が設置されていました。

八講師城トレッキングコース案内
八講師城トレッキングコース案内

林道歩きは退屈ではありますが、周囲の緑はなかなかきれいで、のんびりとしたハイキングが楽しめます。

八講師城へ向かう道の森林
八講師城へ向かう道の森林
高屋城跡近くから伊吹山を望む
高屋城跡近くから伊吹山を望む

高屋城跡は登り口が明確でなく、斜面を適当に登ることになりました。かなり大きな二重の竪堀などが確認できましたが、史跡であることを示す石柱がどこにあるかわかりませんでした。

高屋城跡の竪堀
高屋城跡の竪堀

高屋城は京極氏の一族の高屋氏の居城とも伝得られていますが、詳細は不明です。

八講師城は林道からの入り口に案内があり、入り口はわかりやすいです。ただし、登る道は短いとはいえ、城の竪堀のようなところに沿った急な道で、あまり整備されていません。

取材の時の写真は尾根上にある八講師城の郭の一部で、このような平坦に削られた場所が、尾根上に点々と並んでいます。気づきませんでしたが、これは主郭ではなく、主郭はもう少し先だったようです。主郭には石積みがあるそうです。

尾根上に作られた八講師城の郭

八講師城があるのは八講師山と呼ばれる山ですが、八講師の語源はよくわかりません。一説によると、かつてこの辺りに八講寺あるいは八光寺という寺院があったところからきているそうです。

また八講師城の由来については柏原を拠点としていた京極家のものとする説がありますが、不明です。戦国末期に改宗された形跡があることから、浅井長政が信長に対抗するための砦としたか、あるいは関ケ原合戦の時に西軍が手を入れたのではないかと言われているそうです。

林道の周辺は森林で、傾斜が緩いですからゆっくりと歩けば森林浴にも良いでしょう。鳥の声や草花も季節によりますが楽しめます。

ルート上では野生動物に出会うこともあります。途中で出会った地元の人は「何かいましたか?」と聞かれたので、結構野生動物がいるのかもしれません。取材の日にはニホンアナグマに初めて出会いました。無論、いつでも見られるわけではありませんが。

アナグマ
https://www.facebook.com/WalkingTourInJapan/videos/1035540736970765

林道終点の梓河内の集落から柏原駅に戻る間の中山道歩きも、かなり魅力的な区間になります。

集合場所

JR柏原駅が集合場所、出発点になります。

行程とコースタイム

このコースはJR柏原駅から歩き始め、見学を含めて4~5時間ほどです。林道はすべて舗装されており、歩きやすいです。高屋城跡、八講師城跡に登るところだけ山歩きとなりますが、距離は短いです。

昼食

柏原宿を離れると行程中に飲食店はまったくありません。梓河内からの中山道沿いには喫茶店がありますが、ほとんど飲み物しかありません。少し離れたところに名神高速道路の伊吹パーキングエリアがあり、まとまった食事がしたい時には利用できます。

このような状況ですから、弁当の持参がお勧めです。

トイレ

柏原駅の改札内にあります。男女共用で環式です。道中は柏原宿に戻ってくるまでトイレはありません。

持ち物と服装

ハイキングの服装が必要です。舗装した道を歩くのが長いので、靴は履きなれたスニーカーかハイキングシューズを勧めます。城跡に登る時にスニーカーは滑りやすいですが、距離は短いです。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期と降雪がある時は避けるほうが良いでしょう。

3月末から4月初旬にヤマザクラを始め、いろいろな花が咲きますから、この頃が最もお勧めです。

近隣の見どころ

柏原駅から長比城(たけくらべじょう)跡コースがお勧めですが、八講師城コースはかなり長いので疲れもたまり、同じ日に両コースを片付けるのは大変だと思います。柏原宿の散策か、鎌倉幕府に処刑された北畠具行の墓を訪ねるのがお勧めです。

八講師城から降りてきた梓河内(あんさかわち)の集落の奥には猪鼻城跡があります。猪鼻城跡を訪れるには、往復で最低2時間余分にかかります。

Post Author: ガイドマスター

柏原駅から長比城跡(ハイキング・コース)

JR柏原駅から歩いてすぐのところからハイキングが楽しめます。野瀬山山頂付近は山城の跡で、土塁が明確に残るなど、歴史を感じることもできます。


長比城(たけくらべじょう)跡は、JR柏原駅から見ると北東にある低い山、野瀬山の上にあります。下の写真だと中央が柏原駅、左奥が伊吹山、右の奥に見えるのが長比城跡のある野瀬山です。野瀬山からしばらく尾根伝いに行ったところには、須川山砦の跡もあります。須川山砦も長比城と一体に運用されたものと思われます。

柏原駅から野瀬山
柏原駅から野瀬山

野瀬山は標高391メートルで、登山道も野瀬山会という地元の団体によって整備されており、軽登山の経験がある方ならガイドなしでも訪問は十分可能です。道中危険なところもありません。一方須川山砦までの道は整備されておらず、地形図の読める経験者がいないとルートを見つけるのが大変かもしれません。

長比城と須川山砦のトレッキングマップは米原市のホームページからダウンロードできます。

山中の地図上のルートは大まかなものと考えてください。

コースの見どころ

JR柏原駅を出て、よく整備された中山道を東に向かいます。中山道の柏原宿の宿場町の中心は駅より西側ですから、時間がある時は散策すると良いでしょう。

しばらく歩くと、歌舞伎の小栗判官ものなどに登場する照手姫の伝説がある、照手姫笠掛地蔵などがあります。

照手姫笠掛地蔵
照手姫笠掛地蔵

東海道本線の踏切を越えていくと、北側に新明神社の鳥居があります。ここが長比城などがある野瀬山の登山口。

長比城跡登山口
長比城跡登山口

長比城は近江と美濃の国境近くにある城跡で、1570年に浅井長政が美濃の織田信長と対峙するために築城したと言われています。長比城からは眼下に当時の東山道(のちの中山道)が通る柏原が一望できます。

野瀬山山頂付近から見た柏原
野瀬山山頂付近から見た柏原

しかし、浅井長政の家臣で長比城の城主だった堀秀村織田信長に促されて戦わずして降伏してしまいました。

長比城の虎口(出入口)跡

須川山砦は尾根続きのところにありますが、こちらは道は整備されておらず、山慣れない人の単独行は勧められません。土塁に囲まれた曲輪がきれいに残っています。

須川山砦跡
須川山砦跡

集合場所

JR柏原駅前が集合場所となります。柏原駅から歩き始めます。

行程とコースタイム

このコースはJR柏原駅から歩き始め、ゆっくり歩いても3時間ほどです。登山口までの20分ほどは旧中山道を歩き、残りは山道です。

昼食

柏原宿内には数軒食事ができる店があります。駅前には三丁目キッチンがあり、懐かしい鉄板ナポリタンが食べられます。照手姫笠掛地蔵尊のあたりから国道に出たところには、中華料理店の紅梅園があります。柏原宿歴史館に併設されているお休み処柏ではお灸にちなんだ「やいとうどん」が出ます。柏原近くの伊吹山はかつてもぐさの産地でした。コンビニは中山道沿いではなく、並行して走る国道沿いにあります。

トイレ

柏原駅の改札内にトイレがあります。それ以外は柏原宿内に公衆トイレがあります。コース途中にはトイレはありません。

持ち物と服装

登山道付近では以前クマが目撃されたことがあります。クマよけの鈴などを用意してください。

低い山ですから、本格的な登山の服装は必要ありません。暖かい時期はダニなどが出ますから、足を覆うズボンがお勧めです。

スニーカーでも大丈夫ですが、足首まである軽登山靴をお勧めします。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期と雪がある時は避けるほうが良いでしょう。数十センチの積雪になる時があります。

3月中旬から下旬には野草や馬酔木(あせび)、ミツバツツジなどが花を付けます。

近隣の見どころ

半日で訪れることができる行程ですから、柏原宿の見学や、柏原宿周辺の史跡の見学をする余裕があると思います。特に成菩提院は柏原駅への帰路に遠回りすれば立ち寄ることができます。頑張れば清滝山に登るハイキング・コースと組み合わせることも。

醒井宿や、今須宿関ケ原宿まで歩くことも可能です。今須宿へ行く途中にある寝物語の里車返しの坂まで行って引き返すこともできます。

また健脚者なら柏原を挟んで反対側にある八講師城跡を訪れることも可能です。

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関ヶ原の戦い 小早川秀秋陣跡松尾山から中山道今須宿・柏原宿(ハイキング・コース)

松尾山は関ケ原の南側にある標高300メートル弱の山です。古くから山城がありましたが、関ヶ原の戦いの折には小早川秀秋が陣を敷きました。このコースはJR関ケ原駅から歩き始め、松尾山を登り、山の反対側へ東海自然歩道をたどっておりて、中山道の今須へと出ます。その後、いくつかの史跡を見ながら、中山道を歩き、柏原宿、柏原駅がゴールです。

松尾山城跡から関ケ原をのぞむ
松尾山城跡から関ケ原をのぞむ

関ケ原合戦 小早川秀秋陣跡松尾山から中山道今須宿・柏原宿コース地図へのリンクはこちら

希望によっては今須宿・柏原宿へは行かず、松尾山を往復して関ケ原古戦場を巡るハイキングコースと組み合わせることも可能です。

コースの見どころ

JR関ヶ原駅を出て、松尾山の登山口に向かいます。道中には「小早川秀秋陣跡」の案内標識が数多く出ていて迷うことはありません。新幹線の高架下をくぐったところにあるのが井上神社。この神社は壬申の乱の直後に創建されました。この辺りは藤古川の東で、壬申の乱のときには大海人皇子(天武天皇)の側についていました。そのため、井上神社の祭神は天武天皇になっています。

井上神社
井上神社

松尾山への登りはじめは未舗装ですが林道になっていて、歩きやすいです。

松尾山登山道
松尾山登山道

途中の尾根に登りつくところから、山道になり、ほどなく山の神が祀られています。

松尾山の山の神
松尾山の山の神

関ヶ原の戦いの際に小早川秀秋が陣をしいた松尾山城。土塁や、虎口などの遺構が残っています。

松尾山城の主郭
松尾山城の主郭

松尾山主郭南側にある枡形虎口。

松尾山の枡形虎口
松尾山の枡形虎口

反対側に降りた麓の集落、平井はとても雰囲気があります。

坂口の集落
坂口の集落

集落内の聖蓮寺親鸞が立ち寄ったこともあるそうで、親鸞ゆかりの『八房の梅』で有名。

聖蓮寺『八房の梅』
聖蓮寺『八房の梅』

平井の集落から、今須宿に向かいます。

今須宿には古い建物は残っていませんが、西美濃三十三霊場第18番札所 妙応寺には徳川家康の腰掛石が残されています。

妙応寺の徳川家康腰掛石
妙応寺の徳川家康腰掛石

今須宿と柏原宿の間の最初の見どころは車返しの坂。平安の頃、東山道時代の話でしょうか。

車返しの坂
車返しの坂

続いて、松尾芭蕉の句碑「正月も美濃と近江や閏月」。野ざらし紀行や奥の細道でも芭蕉はここを通っているようですが、この句はどうやらまた別の時のもの。ややこしいですね。

芭蕉句碑
芭蕉句碑

芭蕉句碑に続いてはすぐに寝物語の里。岐阜県と滋賀県の県境をまたいでいます。解説によれば、ここにはいろいろな伝説があるようです。その一つが常盤御前にちなむもの。1159年平治の乱の後、源義朝を追ってきた常盤御前が「夜ふけに隣り宿の話し声から家来の江田行義と気付き奇遇を喜んだ」とか。また別のストーリーは静御前が登場し、「源義経を追ってきた静御前が江田源蔵と巡り会った」ともあります。

寝物語の里
寝物語の里

途中右側に長比城跡への登り口。長比城跡へ登るコースはこちらで紹介しています。

更に歩くと柏原宿に入り、歌舞伎の小栗判官ものなどに登場する照手姫の伝説がある、照手姫笠掛地蔵などがあります。車道ですが、交通量が少なく安全に歩けます。

照手姫笠掛地蔵
照手姫笠掛地蔵

集合場所

JR関ケ原駅前が集合場所となります。関ケ原駅から歩き始めます。

行程とコースタイム

このコースは関ケ原駅から歩き始め、休憩時間を含め5時間程度かかります。関ケ原から松尾山の登山口までは30分弱の車道歩きです。そこから松尾山に登り、反対側に降りる山道が2時間ほど。そこからところどころ見学しながら今須宿、柏原宿へと旧中山道を歩くのに2時間ほどかかります。

昼食

弁当持参がお勧めです。コース上に飲食店はありませんが、松尾山を下ったあたり少し離れてANDANTE、グリーンウッド関ヶ原にある喫茶・軽食今須宿、今須宿の車返しの坂近くの国道沿いにある奴笠などがあります。柏原駅の近くには三丁目キッチンという喫茶・軽食のお店があります。三丁目キッチンには昔懐かしい鉄板に卵を敷いたスパゲティなどがあります。

三丁目キッチン
三丁目キッチン

トイレ等

松尾山山頂付近に公衆トイレがあります。今須宿に公衆トイレがあり、その後は柏原宿までありません。

服装と持ち物

低い山ですから、本格的な登山の服装は必要ありません。暖かい時期はダニなどが出ますから、足を覆うズボンがお勧めです。

スニーカーでも大丈夫ですが、足首まである軽登山靴をお勧めします。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期と雪がある時は避けるほうが良いでしょう。関ケ原付近は数十センチの積雪になる時があります。

聖蓮寺『八房の梅』の開花は3月上旬からです。

近隣の見どころ

関ケ原古戦場や壬申の乱ゆかりの不破の関跡などがあります。関ケ原古戦場を巡るハイキングコースはこちら。今須宿から柏原宿に向かわず、関ヶ原宿まで中山道を通って戻るコースも取れます。

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