美しい景観ののんびりした農村の散策が楽しめます。歩く距離は短めで、きつい上り下りもありません。
今は恵那市になっている旧岩村町は、女城主おつやの方で有名な山城、岩村城とその城下町がよく知られています。岩村城城下町は、特にNHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地になったことで、さらに有名になりました。
一方、隣接する富田地区は、ほぼ無名ですが、平成元年に国土問題研究会によって農村景観日本一に選ばれたことがある、美しい農村地域です。
両地域は若干離れており、歩けない距離ではありませんが、取材には車を使いました。公共の交通機関を使う場合、岩村城城下町と岩村城は最寄りが明智鉄道岩村駅、富田地区は明智鉄道飯羽間駅になります。明智鉄道は本数が著しく少なく、JR恵那駅で乗り換えなければならないなどかなり不便です。明智鉄道を使って両地区を繋いで歩くのは、陽の長い時期でないとなかなか難しいかと思います。
一方、富田地区には茅葺きの古民家を使った民宿などもあり、一泊して歩くのも一興かと思います。一泊するならばかなりゆったりとした行程が取れると思います。
コースの見どころ
まずは富田地区から。地図は車を停めたふるさと富田会館からスタートしています。ここには富田地区の複数のハイキング・コースを紹介する案内があります。今回の取材は1日で岩村城下町・岩村城と組み合わせるため、案内図に示されたコースよりも短いコースを選択しました。どのコースも時間を取ってゆっくり歩いてみたいですね。
ふるさと富田会館は八幡神社のとなり。日本各地で神社などに隣接して公民館などが設置されていることが多いですが、ここもそうですね。
さて今回紹介するハイキング・コースは八幡神社の向こう側の道をとり、まずは東へ向かいます。
すがすがしい農村を歩き、まず目指すのは茅葺き屋根の家。ここは現在茅という名の民宿になっているようです。一度泊まってみたいですね。
茅葺きの家のすぐ先には、1714年からここにあるという薬師堂。
薬師堂の次の向かうのは阿弥陀堂です。最短距離を取らず、ススキの穂に惹かれて遠回りしました。
のどかな農村風景が広がります。さすが農村景観日本一の地。
やがて阿弥陀堂。ここで少し土地のお婆さんとお話しました。阿弥陀堂の桜は有名なようですが、取材に訪れたのは秋でしたから、無論花はありません。
阿弥陀堂の桜がYouTubeにアップされていたので紹介します。
次は、このハイキングのハイライトでもある農村景観日本一展望所へ向かいます。阿弥陀堂から車道を歩いてすぐのところです。右手の丘の上に展望台が立っています。
農村景観日本一展望所の景観がこちら。農村景観日本一展望所からの景観が日本一であるかどうかはご自分で判断ください。
さて、農村景観日本一展望所から富田会館に戻る途中に、ベーグルで有名な郷の薪窯パン Kitto!というパン屋さんがあります。ここは薪を使った窯でパンを焼いています。週に3日しか営業しませんから、Kitto!のホームページで営業日を確認ください。
集合場所
公共の交通機関を使う場合は明智鉄道飯羽間駅が起点になります。自家用車の場合、富田会館の駐車場が使用できます。
行程とコースタイム
ハイキングにかかるコースタイムは2時間ほどです。
昼食
富田地区にはおいしいパン屋さんが一軒ありますが、それ以外は開いていることを期待できません。岩村の城下町周辺には数多くの飲食店がありますし、観光地ですから必ずどこか開いています。
トイレ
富田地区にはトイレはありません。
持ち物と服装
街歩きの服装で大丈夫です。靴はスニーカーを勧めます。
ハイキング適期
年中訪れることができます。阿弥陀堂の桜を見るのであればもちろん春先です。
近隣の見どころ
時間があれば岩村城城下町と岩村城へのハイキングと組み合わせることができます。
コメント
“農村景観日本一恵那市岩村町富田地区(ハイキング・コース)” への1件のコメント
[…] 時間があれば農村景観日本一に選ばれた隣接する富田地区を歩くのもお勧めです。 […]