見どころもあまりない車道歩きが続きます。でも中山道を歩き通したければ避けられません。
名鉄広見線明智駅から、中山道の伏見宿を訪れ、そこから太田宿まで歩くハイキングコースです。
伏見宿には宿場町らしい史跡はほとんど残っておらず、太田宿まで歩く道も車道と化していてあまり楽しくありません。とりあえず、中山道を歩き通したい人向けのハイキングコースです。
木曽川を渡ったところにあるリバーポートパーク美濃加茂にはカフェ・レストラン( DELTA-Cafe&Pizza )が併設されていますし、ウォータースポーツが楽しめます。レンタサイクルもあります。道を挟んだ化石林公園では珪化木という化石化した木が見られますし、今渡の渡しの痕跡も見ることができます。ゴールの太田宿は、宿場町の保全に力を入れていて、雰囲気を楽しめます。
コースの見どころ
伏見宿には古民家レストランの多鞠庵がありますので、ランチをここで食べてから歩き始めるスケジュールも良いでしょう。車道歩きですから道中飲食店は多いですが、代わり映えするお店は他に太田宿に着くまではありません。太田宿から歩き始めるのであれば、美濃太田駅周辺か太田宿内、あるいはリバーポートパーク美濃加茂のレストランがお勧めです。
写真の古民家が多鞠庵。左側に少し見えているのが旧伏見郵便局。
伏見宿内に残る道標。
車道歩きの間は写真がありません。ずっとすっ飛ばして、太田橋手前にある今渡(いまわたり)の渡し跡の碑。
現在は太田橋を使って対岸の美濃加茂市に木曽川を渡ります。木曽川の眺めは雄大です。
太田橋を渡ると、右側にレジャー施設リバーポートパーク美濃加茂があります。
左側、太田宿手前にあるのが化石林公園。木曽川のこの辺りで珪化木という、化石した木の根元が425本分まとまって見つかり、このため化石林と呼ばれているそうです。一部の珪化木は公園内で見ることができます。
また、化石林公園には今渡の渡し場跡(太田の渡し)が残っています。ただし、昭和2年まで使われていたそうですから、残っている石畳などの施設は、中山道、つまり江戸時代のものではないでしょう。
その後太田宿に向かって木曽川沿いの道に入りしばらく歩くと岡本一平終焉の地と書かれた碑があります。岡本一平とは誰か?と思って調べたら、岡本太郎の父親で漫画家だったようです。岡本一平は1948年この辺りで荼毘に付されたとか。太田宿中山道会館の敷地内にある「糸遊庵」岡本一平晩年の住居を再現したものだそうです。
集合場所
名鉄広見線明智駅が集合場所、出発点になります。(逆コースの場合JR高山線美濃太田駅)
行程とコースタイム
このコースは名鉄広見線明智駅から歩き始め、太田宿の見学を含めて4時間ほどです。すべて舗装された車道を歩きます。
昼食
伏見宿内には飲食店は少ないです。中山道を歩く途中は、国道沿いにかなり飲食店があります。太田宿や、JR美濃太田駅周辺には飲食店があります。タイミングが合えばリバーポートパーク美濃加茂内のカフェ&ピザ デルタで木曽川を眺めながらのランチも爽快です。
トイレ
道路沿いのコンビニや他のショップのトイレが利用できます。公衆トイレは太田橋を渡ったリバーポートパーク 美濃加茂と、太田宿手前の公園にあります。
持ち物と服装
街歩きの服装で大丈夫です。靴はスニーカーを勧めます。
ハイキング適期
年中訪れることができますが、ひたすら車道を歩くので、夏の暑い時期は避けるほうが良いでしょう。
近隣の見どころ
名鉄明智駅から伏見宿へ向かう途中の道を西側に入ると、二つの古墳からなる東寺山古墳があります。またその近くの伏見子安観音には女郎塚があります。名鉄明智駅から南に向かうと、明智城を往復することもできます。
太田宿近くではリバーポートパーク美濃加茂に立ち寄ることができます。カヌーなど、木曽川での川遊びができます。太田宿内の散歩も良いでしょう。
伏見宿からは、御嵩宿から伏見宿のコース 、名鉄明智駅を南に越えて明智城から可児駅へ向かうコースがあります。
コメント
“中山道 伏見宿から太田宿(ハイキング・コース)” への3件のフィードバック
[…] このコースは7㎞弱と短いですから、他のコースと組み合わせることをお勧めします。明智駅からだと、明智城を通って可児駅へと向かうコース。あるいは伏見宿から大田宿へと向かうコースと組み合わせることができます。また少し離れますが、美濃金山城もお勧めです。 […]
[…] このコースは7㎞弱と短いですから、他のコースと組み合わせることをお勧めします。明智駅からだと、明智城を通って可児駅へと向かうコース。あるいは伏見宿から大田宿へと向かうコースと組み合わせることができます。また少し離れますが、美濃金山城もお勧めです。 […]
[…] JR東海道本線の清洲駅は名古屋への通勤通学者が主に利用し、ここから歩き始める人は皆無に近いのではと思います。この辺りは江戸時代にはかつて美濃路が通っていました。美濃路は東海道と中山道を結ぶ脇往還で、伊勢湾を渡る東海道の海上部分を避けるためによく利用されていました。象もこのルートを通りました。清州には清須宿がありましたが、本陣跡などがある清須宿の中心部はこのコースでは訪れません。 […]