大脇公民館から鳩吹山往復(ハイキング・コース)

岐阜県可児市の鳩吹山。標高313mの低山で、気軽な低山歩きの山として人気があります。登山道は大脇山遊歩道として整備されています。ただ、特徴的なものや見どころは少なく、ここで紹介する麓からの往復だけでは健脚者には物足りないかと思います。健脚者の方は継鹿尾山を経て、寂光院に降りる縦走路をお勧めします。


取材は初秋に行いましたが、早春に訪れるのであれば、鳩吹山北側に位置する可児川下流域自然公園にカタクリの群生地があります。可児市観光協会制作のYouTube動画が写真があります。カタクリの群生地からも登山道がありますから、こちらを利用されても良いでしょう。カタクリの開花状況は可児市観光協会のサイトに掲載されるそうです。

また、カタクリ群生地の近くには、温泉、湯の華アイランドがあります。ハイキングの後の入浴も楽しめます。

コースの見どころ

大脇公民館の駐車場、及びその向かい側には10台分ほどの登山者向けのスペースがあります。取材の日はここに車を停めました。登山口は、公民館からすぐの橋を渡ったところにあります。案内板がありますから迷うことはありません。

鳩吹山大脇口登山道の案内
鳩吹山大脇口登山道の案内

道は国道41号線、名濃バイバスの下を川に沿ってくぐります。

名濃バイバス下
名濃バイバス下

道はすぐに橋で沢を渡りますが、この辺りからしばらく、ヤブカが結構いました。水の流れが緩いせいでしょうか。

鳩吹山遊歩道
鳩吹山遊歩道

しばらくはよく整備された広葉樹林隊の中のよく整備された山道を登ります。

鳩吹山樹林帯の道
鳩吹山樹林帯の道

鳩吹山山頂への道とちょっと逸れた尾根上に、小天神休憩舎があり、可児市方面を眺められる展望台のようになっています。お勧めのフレンチ・レストラン、リリアーヌも見えます。

小天神休憩舎から可児市
小天神休憩舎から可児市

鳩吹山は1.5億年前にできたチャートの山です。手を使って岩登りをしなければならないところはありませんが、山頂への道中、所々にチャートの急斜面が出ています。鳩吹山の白いチャートはガラスの原料となるそうです。岩のフォーメーションや褶曲が織りなす模様は多様で、面白いです。

鳩吹山の白いチャート
鳩吹山の白いチャート

鳩吹山頂上直下には大天神休憩舎があり、ベンチで休むことができます。

大天神休憩舎
大天神休憩舎

鳩吹山山頂からは可児市街や木曽川、対岸の美濃加茂市方面なども眺められます。

鳩吹山頂上
鳩吹山頂上

鳩吹山山頂からは、西山(両見山)方向へ縦走したり、さらにその先継鹿尾山へ向かうこともできます。また両見山からそのまま西の方に下っていけば、桃太郎神社がある栗栖へも抜けられます。この日は車での取材でしたので、元来た道を戻りました。

斜面を下り、沢筋に降りてきたところで対岸に洞窟らしきものが。立ち入りができないようにされており、看板には「あぶない ここでは遊ばない」と書いてあります。気になりますが、調べても正体は不明でした。

鳩吹山の洞窟
鳩吹山の洞窟

集合場所

公共の交通機関を使う場合、名鉄広見線の可児川駅が最寄り駅となります。取材時は大脇公民館まで車両を使いました。温泉など湯の華アイランドの施設を利用する場合には、無料バスが利用できます。無料バスは名鉄犬山駅東口、西可児駅、美濃太田駅から出ています。時刻表はこちら

行程とコースタイム

このコースは麓の大脇公民館から、ゆっくり歩いても2時間あれば十分なショートコースです。

昼食

コース沿いには飲食店はありません。コースが短く、可児市内からは歩ける距離ですので、可児市内の飲食店が利用できます。午前中にハイキングを済ませる、あるいは昼食後にハイキングを行うことも十分可能です。

可児市内の木曽川沿いにあるリリアーヌ食べログで評判を見る)という高級フレンチ店は超お勧めです。登山服などでは入りにくいかもしれませんが。

トイレ

大脇公民館にトイレがあります。

持ち物と服装

軽登山の服装をお勧めします。靴は登山靴かハイキングシューズを用意しましょう。急斜面もありますのでスニーカーだと大変です。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期は避けるほうが良いでしょう。

近隣の見どころ

登山口のある大脇公民館を挟んだ向かい側には、土田城跡がありますので、時間に余裕がある場合には組み合わせても面白いでしょう。また、登山口のあたりは、旧木曽街道(それ以前は中山道の一部)でした。街道歩きと組み合わせることもできます。