西尾で歴史と抹茶を楽しむ(ウォーキング・コース)

評価 :3.5/5。

西尾の歴史やお茶栽培の歴史は興味深く、また特産の抹茶や、抹茶を使ったスイーツなどを味わうのも楽しい。その一方で車道歩きばかりで、ハイキングと言うよりは町歩きの延長。


愛知県西三河地方に位置する西尾市はあまり知られていない町かもしれません。近年は抹茶のブランド化に力を入れており、特にスイーツなどに使う加工用の抹茶に力を入れています。合併によって今では三河湾に面した地域までが西尾市に含まれますが、旧西尾市街は少し内陸にあります。

西尾の旧市街は西尾城を抱く城下町で江戸時代には西尾藩6万石として栄え、三河の小京都とも称されますが、その面影はそれほど残ってはいません。市の北部には茶畑が広がり、西尾に茶を広めた歴史にまつわる寺院の他、茶葉を加工する工場の直売店や直営の喫茶店では、抹茶製品を楽しむことができます。

コースの見どころ

西尾駅の西口に観光案内所があります。ここに立ち寄ると西尾観光の資料が貰えます。

歩き始めは県道蒲郡碧南線に沿って北上します。市街地の道歩きで、歩いていて楽しいことは別にありません。変わった形のモダンな建物はパチンコ屋かゲームセンターでしょうか。

西尾城へ向かう道沿いで見つけたのは、抹茶関連の商品が充実した茶店、抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店。入っていません。

抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店
抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店

尚古荘

西尾城の手前にあるのが尚古荘と日本庭園。ここは西尾城関連の庭園かと思いきや、そうではありませんでした。西尾城東の丸の遺構に作られてはいますが、作庭は昭和初期だそうです。写真右側に少しだけ写る建物が尚古荘です。

尚古荘
尚古荘

尚古荘にほぼ隣接するのが、西尾市歴史公園。まるまる西尾城の跡地です。鍮石門や天守閣のような本丸丑寅櫓がありますが、再建されたもの。本丸丑寅櫓の内部まで無料で入ることができます。本丸丑寅櫓は本丸にありますが、実際には本丸の一角に建てられた隅櫓の一つだそうです。

西尾城

旧近衛邸

西尾市歴史公園内にあるもう一つの施設が旧近衛邸。京都にあった江戸時代後期の近衛家の邸宅の一部を移築したものだそうです。近衛家というのは、歴史的に関白など朝廷の要職に付いてきた名家ですね。なぜ近衛邸が西尾に来たのかは定かでありませんが。

西尾の旧近衛邸
数寄屋造りの近衛邸

近衛邸では、庭に面した縁側で抹茶を頂くことができます。お城も見えてこれはお勧め。

近衛邸で抹茶
近衛邸で抹茶

西尾市歴史公園を出たら、目指すは西尾市の郊外に広がる茶畑。その辺りに製茶工場や、お茶にまつわる歴史的な場所があるからです。

途中見かけたのが西尾を代表する製茶会社、株式会社あいや。ここは前もって予約しておくと工場見学もできるそうです。後ほどここのカフェ、あいや本店に立ち寄りますが取りあえずは通過。

株式会社あいや
株式会社あいや

実相寺

実相寺は1271年、当時この地を支配していた吉良氏の菩提寺として建立。この頃から境内でお茶を育て、お茶がたしなまれていたとか。さほど見るべきものがあるわけではなく、周囲の大きな三河黒松が印象的でした。

実相寺地蔵堂
西尾 実相寺

紅樹院

紅樹院は実相寺からあまり離れていないところにある寺院。実相寺からは茶畑の間を通ることになります。西尾らしい雰囲気。

紅樹院は徳川家康の叔母の菩提寺だそうです。が、建物や文化財等見るものはさほどありません。ここで見るのはお茶の木。明治時代になって、紅樹院の住職が宇治からお茶の種子と製法を持ち込んだことによって、現在のお茶の産地である西尾に繋がったそうです。実相寺で育てられていたお茶は…今のお茶とは繋がっていなかったのですね。

紅樹院の茶の木は、その頃宇治から持ち込まれたものの子孫だそうです。紅樹院は文化財というよりは、現在の西尾のお茶の礎となった地、という意味で西尾では大切な場所なんですね。

紅樹院のお茶
紅樹院の茶の木

あいやで抹茶パフェ

紅樹院を見学したら、来た道を戻り、西条園抹茶カフェ西尾本店(あいや本店)へ向かいます。ここは株式会社あいやの工場に併設されたカフェです。

頼んだのはこれ。抹茶パフェとお抹茶のセットです。後ろには小さな庭園があって、ちょっと良い雰囲気。おいしゅうございました。本当は、他のカフェでも抹茶パフェを試してみたかったのですが、結構ボリュームがあって、結局ここでしか食べませんでした。

西尾の抹茶パフェ
西条園抹茶カフェ西尾本店(あいや本店)の抹茶パフェ

茶畑を抜けて

あいや本店の抹茶パフェを堪能した後は、またまたひたすら歩いて西尾の市街地へ向かいます。茶畑の中を抜けるルートを選んでみました。西尾の茶畑

順海町通り

西尾市内は、ところどころに古い街並みや、小さなお寺が残ってはいるのですが、「小京都」と呼べるようなまとまりはないのではないでしょうか。

そうした中で唯一雰囲気が良かった道がここ順海町通り。両側に寺院(崇覚寺と唯法寺)があり、石垣や塀が細い道を挟んで続いています。僧順海が竹藪を開いて道を作ったとか。

順海町通り
順海町通り

順海町通りから西尾駅までの間にも、古い城下町を感じさせる街並みはありますが、観光の名所になるほどのところはありません。

集合場所

名鉄西尾駅西口が集合場所、出発点になります。

行程とコースタイム

このコースは名鉄西尾駅から歩き始め、見学を含めて4時間ほどです。すべて舗装された道を歩きます。

昼食

西尾市街には数多くの飲食店やコンビニがあります。茶畑や訪問する寺院があるあたりには、あまり見当たりません。弁当を広げたくなるような場所もありませんので、町中でランチを取るように行程を組むのが良いようです。

トイレ

市街地にはあちらこちらに都市公園があり、トイレがあります。茶畑の方にはトイレはありません。

持ち物と服装

街歩きの服装で大丈夫です。靴はスニーカーを勧めます。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、車道歩きが長いので、夏の暑い時期は避けるほうが良いでしょう。

近隣の見どころ

Post Author: ガイドマスター