犬山 桃太郎神社から栗栖ハイキング・コース

評価 :3.5/5。

最寄りの名鉄犬山遊園駅から桃太郎神社までは、特に休日には交通量が多い車道を歩かなくてはなりません。桃太郎神社を過ぎれば通る車は稀になります。栗栖地区はとてものどかで、農村歩きが楽しめます。ただし、観光スポットと呼べるものは桃太郎神社以外にはありません。


桃太郎神社までの車道歩きが嫌な場合、桃太郎神社まで車で来るか、犬山駅からは犬山市のコミュニティバスも利用できます。

コースの見どころ

犬山遊園駅から桃太郎神社までは木曽川沿いの道です。この間にも内田の渡し跡寂光院不老滝などがありますが、このハイキング・コースのメインは桃太郎神社から奥です。

桃太郎神社

まずは何といっても桃太郎神社。桃太郎神社は昭和5年(1930年)鎮座ですから、昔々からある神社ではありません。鳥居の下や周辺にあるのはカラフルな猿や鬼の像。愛知・岐阜で活躍したコンクリート彫刻師、浅野祥雲の作品が約20体出迎えてくれます。

桃太郎神社の鳥居
桃太郎神社の鳥居

これが有名な涙を流して謝る鬼の像。パイプが後ろに見えているのはご愛敬です。

桃太郎神社の涙を流して謝る鬼

栗栖地区へ

栗栖地区は桃太郎神社の先へと車道を進んだところにある集落です。目立った観光地はありませんが、地元の人たちがハイキング用に案内板などを設置して、整備をしています。なお、栗栖地区の奥へは木曽川の河岸が切り立っているため、車道は栗栖で行き止まりです。

桃太郎神社の入り口わきに案内板があるので参照すると良いでしょう。この地図には栗栖地区内だけが描かれていますが、山岳コースや遊歩道と書かれた、低山歩きができる栗栖遊歩道も整備されているようです。

栗栖の案内板
栗栖の案内板

栗栖地区に入ると、美しい田園風景に木々の緑。基本的に車道歩きですが、交通量は少なく、気持ちよく歩くことができます。基本的に、木曽川左岸にできた河岸段丘の上です。

犬山栗栖地区
犬山栗栖地区の景観

栗栖神社は宇麻志麻知命(うましまじのみこと)を祀る神社です。うましまじのみことは聞きなれない神様ですが、古事記では宇摩志麻遅命と表記し、古代の物部氏の祖とされているそうです。栗栖地区には古墳はないようですが、縄文遺跡はあり、古くから人が住んでいたようですから、かなり昔からある神社かもしれません。ただし現在の場所には明治になってから移されたそうです。

栗栖神社
栗栖神社

そしてこれが縄文遺跡。地図には瀬ノ上遺跡と尾崎遺跡の2ヵ所が載っていますが、瀬ノ上遺跡はわからず、これは尾崎遺跡。遺跡と言っても「かつて発掘された」だけで、何かが見られるわけではありません。

尾崎遺跡
尾崎遺跡

山端の道を歩いて来ましたが、木曽川に近い方の道を取ると、川へ下りられるところがあります。そこが栗栖の渡し跡。この辺りで木曽川の両岸は急峻になっており、対岸岐阜県側を通る中山道にうとう峠など坂があったために、栗栖の渡しを設けて物流を良くしたもののようです。今は当時の石畳や、建物があったであろう石垣が残っています。

栗栖の渡し
栗栖の渡し

栗栖の渡しの先にあるのが木曽川の景勝地、二つ岩。雰囲気の良い竹林の中を抜けていきます。以前はこの辺りを「日本ライン下り」と称して観光用の木船が下っていたのですが。

木曽川二つ岩
木曽川二つ岩

二つ岩などが見られる木曽川沿いの未舗装の道は、案内板によると「栗栖ラインロード」という名称が付いているようですが、取材時には整備されていない部分もあったようで、二つ岩より先に進む道がわかりませんでした。

集合場所

名鉄犬山遊園駅が起点となります。コミュニティバスを利用する場合は、名鉄犬山駅の東口にバス停があります。バスは栗栖・富岡線です(時刻表はNAVITIMEで検索できます)。1日5便。

行程とコースタイム

このコースは名鉄犬山遊園駅から歩き始め、桃太郎神社の見学を含めて4時間ほどです。木曽川べりを除き、すべて舗装された道を歩きます。栗栖地区だけなら2時間ほどです。

昼食

桃太郎神社周辺にレストランがあります。おでんや田楽が名物のようです。昭和の香り漂うレストラン桃太郎がお勧めです。

レストラン桃太郎
レストラン桃太郎

トイレ

桃太郎神社周辺に数か所公衆便所があります。栗栖地区に入るとトイレはありません。

持ち物と服装

山手のハイキング・コース、栗栖遊歩道に入らない限り街歩きの服装で大丈夫です。靴はスニーカーを勧めます。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期は避けるほうが良いでしょう。

近隣の見どころ

駅から桃太郎神社へ来る途中にモミジで有名な寂光院があります。栗栖遊歩道と組み合わせることもできます。来栖遊歩道を経由すると鳩吹山継鹿尾山へと抜けることもできます。

また、このコースは半日あれば十分なので、犬山城犬山城下町と組み合わせることも可能です。

Post Author: ガイドマスター