JR醒ヶ井駅を起点・ゴールとするハイキング・コースをいくつも紹介していますが、時間があったら立ち寄りたいのが醒井宿。醒井宿の見どころは、醒ヶ井駅から醒井養鱒場へと向かう道のおおむね東側に集中しています。ここでは、醒ヶ井駅の東の端から見どころを紹介します。
ここは佛心水と呼ばれる井戸。
佛心水の近くには古くからの馬頭観音があります。ところが行ってみると、大きな碑があるものの、隣接するお堂の中はもぬけの殻。ひょっとすると碑の前の小さな石仏が馬頭観音?それとも元々碑だけで馬頭観音像はなかった?調べてもよくわかりません。また馬頭観音の碑自体も、今は中山道から少しそれた国道沿いにありますが、元々は中山道沿いにあったものを、名神高速道路の工事に伴い現在地に移したとのこと。
醒井宿の東端にあたる東見附(番所)。ここで街道は2度直角に曲がる桝形になっています。
そこからしばらく歩くと、日本武尊伝説がある居醒の清水。日本武尊の像も立っています。ここには加茂神社もあります。
醒井延命地蔵尊(醒ヶ井地蔵尊)は鎌倉時代の大きな石像。
醒井宿を流れる地蔵川はバイカモ(梅花藻)とハリヨの生息地として有名です。
バイカモが咲くのは7月ころです。
醒井宿資料館では問屋場を再現しています。トイレもあります。
醒井宿を歩いていて、「あれ?」と思った醤油屋さん。ヤマキ醤油はきいたことがあります。ここは有限会社醤油屋喜代治商店といい、元々醒井の名水を使って醤油を作っていたようです。ヤマキ醤油が醒井の会社だとは知りませんでした。
しばらく歩くと天然記念物の了徳寺の御葉付銀杏。なんでも銀杏が葉の先に付くのだとか。取材は春先でしたから確認できませんが。
続いてこれも名水。細い水路の奥から流れ出ている十王水。
十王水の次にあるのが西行水。この辺りの中山道は行基とか弘法大師とか西行とか、ビッグネームにまつわる伝承がある史跡が多いのですが、東山道が通る、かつての要衝だったせいでしょうね。西行水にも伝説があるようです。
西行水から中山道を離れ、北に向かう道に入ります。醒ヶ井駅からの道と出会うあたりにあるのが米原市醒井宿資料館 旧醒井郵便局局舎です。近江八幡を拠点にしたヴォーリズが建築に関わっているそうです。
ランチ
醒井宿には何度も行っていますが、意外と困るのがランチです。というのも、コロナ禍のせいもあるでしょうが、レストランが閉まっていることが多いのです。
醒井宿であれば行ってみたいのが、本陣跡を利用した本陣樋口山。ニジマス料理屋懐石料理が楽しめるそうです。ただし、営業しているかどうかは事前に確認を。