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醒井宿にある西行水は西行が開いた水場、ということではないようです。西行が都から多分当時の東山道をたどって東国に向かう途中、立ち寄ってお茶を飲んだことから西行水と呼ばれるようになったようです。

西行水
西行水

西行の茶の飲み残しを茶店の娘が飲んだところ懐妊し、男の子を出産したとか。西行が都への帰路に立ち寄り、「もし私の子であるならば、元の泡に戻れ」と祈ると、男の子は泡になったとか。それを記念して五輪塔があり、泡子塚と呼ばれています。男の子が泡になったのを見て西行が我が子と認めた、という理屈がよくわかりませんが、伝承というのはそうゆうものでしょう。

下の写真、右上にあるのがどうやら泡子塚と呼ばれる五輪塔のようです。五輪塔に刻まれる仁安三年は1168年ですから、平安時代末期でしょうか。西行の没年が1190年だそうですから、西行が生きている内にこの泡子塚は作られたことになりますね。

西行水の泡子塚
西行水の泡子塚