中山道 三留野宿から与川道を経て野尻宿(ハイキング・コース)

中山道三留野宿から野尻宿までは、本来木曽川沿いの道でした。この間の道はがけ崩れなどで通行止めになることが多いために、代わりのルートとして整備されたのが山越えの道、与川道です。川沿いの中山道が国道や鉄道でほとんど原型をとどめていないのに対し、与川道はかなり旧街道の名残をとどめています。

ただし、与川道は距離が15kmと長く、標高差も大きいため、歩くのにはきつい道となります。

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コースの見どころ

三留野宿はJR南木曽駅から歩いてすぐです。南木曽駅の周辺には商店やコンビニもありますから、弁当や飲み物を購入しておくと良いでしょう。与川道の途中には商店が全くないからです。

南木曽駅近くの商店
南木曽駅近くの商店

三留野宿はわずかに宿場町の面影を留めるものの、足を止めて見学するような史跡は残されていません。

三留野宿を出てしばらく歩くと、与川道の分岐です。まっすぐ進むと木曽川沿いの道。右に坂を登って行くのが与川道です。

しばらくは舗装道路ですが急登が続きます。三留野宿の集落の風景がきれいです。

しばらく里山の風景を登って行くと、舗装道路から離れる旧道の分岐。この旧道はわずかな区間のみですが、クマに注意の看板が。

しばらく進むと、藪の中に埋もれるように廿三夜塔。かつては農民が二十三夜にここで月を待って、豊作祈願を行ったそうです。

廿三夜塔

車道に出てしばらく登って行くと、再び山道への分岐。ここからは、山道と車道を繰り返して道は峠を目指します。

やがて小さな橋がありますが、これが欄干橋。この辺りの地名もらんかんだそうです。江戸時代に京都の姫君が江戸に降嫁する時に、欄干の付いた橋を架けたのが名前の由来とか。

らんかん橋

峠に向かう山道に入ると、石仏道標があります。これは1761年に建てられた道標を兼ねた石仏です。

石仏道標

石仏道標から山道を登り切ったところが根の上峠です。視界は悪く、休息に良い場所でもありません。

根の上峠

根の上峠から野尻宿にある野尻駅までは、ただひたすら車道を下ります。旧街道の面影を留めるものはほぼありません。

集合場所

JR南木曽駅が集合場所、出発点になります。ゴールはJR野尻駅です。場合によっては、野尻宿から車で根の上峠まで来て、そこから南木曽駅を目指して歩くのが楽しいかもしれません。

行程とコースタイム

このコースはJR南木曽駅から歩き始め、5時間ほどです。舗装道路と山道とが混じっています。

昼食

駅の周辺以外には商店も自動販売機もありませんので、弁当持参がお勧めです。

トイレ

道中はところどころに公衆トイレがあります。

持ち物と服装

ハイキングのスタイルをお勧めします。靴はハイキングシューズを勧めます。

ハイキング適期

年中訪れることができますが、夏の暑い時期と降雪がある時は避けるほうが良いでしょう。

近隣の見どころ

健脚者であれば妻籠宿と組み合わせることもできます。

与川道ハイキングの英語版ガイドはこちら


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