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車返しの坂は旧中山道の今須宿と柏原宿の間、現在の岐阜県不破郡関ケ原町にある、旧中山道の面影を残した坂道です。中山道が国道21号線と交差する脇にあり、石碑と車返地蔵尊があります。
車返地蔵尊の注意書きには笑えます。この地域はシンプルな石像の地蔵がものすごく多いので、民家にある地蔵を持ち込む人もいるのでしょう。
車返しの坂。旧東山道でしょうか。
関ケ原の観光案内によると、車返しの坂の由来は以下のようになっています。
南北朝時代に歌人で公家の二条良基大臣がいました。良基は人より不破関屋が荒れ果てていて、板庇からもれる月光の風情を眺めるのが面白いと聞き、不破関屋に行くことにしました。それを聞いた不破関屋の家人は見苦しいところは見せられないとあわてて屋根を修理してしまったのです。そのことをこの坂まで来た時に聞いた良基は、落胆し京へ引き返していきました。これより「車返しの坂」と呼ばれるようになりました。
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