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苗木城は続日本100名城に選ばれている東美濃の山城です。最寄り駅はJR中津川駅です。
苗木城の前身となる高森山砦は、このあたりの地頭だった遠山氏によって鎌倉時代の1300年代半ばに作られたとされています。

そして苗木城は、戦国時代に遠山直廉によって高森山砦を拡張して建てられた山城です。遠山直廉は岩村城主遠山景友の次男で、苗木遠山家に養子に入って苗木城に入り、岩村城は兄の遠山景任が継いでいます。
遠山直廉は病没し、織田信長の命で一族の遠山友勝が苗木城主となります。その後本能寺の変後に、東美濃の統一を狙う森長可の攻撃を受けて落城し、遠山友勝は徳川家康を頼って逃げます。苗木城には河尻秀長が入りますが、河尻秀長は関ヶ原の戦いでは西軍につき、前哨戦の伏見城の戦いで討ち死。その後遠山友勝が苗木城を奪還し、苗木藩として江戸時代を通して遠山家は存続しました。
苗木城には3方向から登ることができます。多くの人が車で訪れる時に使うのは苗木遠山史料館から登るルート。城本来の登城道であった四十八曲りのルート。そして北側の苗木さくら公園からのルートです。
苗木さくら公園から歩き始めると、もうすぐに苗木城の縄張り内に入ります。あまり上ることもなく、林間を抜けると出てくるのが苗木城北門跡。

苗木城北門跡の奥のきれいに積まれた石垣は、有名な苗木城大矢倉です。大矢倉の全景は、少し高いところから見るとよくわかります。日本のマチュピチュと呼ばれるのも頷ける光景です。

苗木城の本丸天守台は、自然石と石垣を組み合わせた上に、三層構造の建物が作られていたと考えられています。現在建てられている展望櫓は、かつての柱の位置を参考に作られているそうです。

展望櫓の上からは絶景です。目の前には木曽川、雪をかぶった大きな山は恵那山です。
下りはまず竹門跡を通ります。ここも石垣がきれいです。

苗木城 四十八曲りと呼ばれる東側の山道が、苗木城の正規の登城口だったそうです。城主の参勤交代の時にもこの急な曲がりくねった道を使ったとか。途中、石垣が多く残っていて、道の整備にも石垣を用いていたことがわかります。

苗木城 中津川にある天空の城(ハイキング・コース)
苗木城の前身となる高森山砦は、このあたりの地頭だった遠山氏によって鎌倉時代の1300年代半ばに作られたとされて…