タグ: 尾張国分寺
稲沢市の矢合にある国分寺は尾張国分寺という名称ですが、聖武天皇の国分寺の直接の末裔ではありません。このお寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、明治19年(1886年)にそれまでの円興寺から尾張国分寺に改称しました。境内にかつての国分寺の本尊と言われる薬師如来像を祀った国分寺堂があったため、改称したそうです。
尾張国分寺は室町時代1375年に一宮市の妙興寺を開山した滅宗宗興が創建したとも伝えられており、重要文化財の木造伝覚山和尚坐像、木造釈迦如来坐像、もう一体の木造釈迦如来坐像、木造伝熱田大宮司夫妻坐像の五体が境内の収蔵庫に保管されています。予約してから行くと拝観できるとか。これらは鎌倉時代の作とされていますから、創建の1375年よりも前ですね。
今国分寺がある場所には矢合城がありましたが、廃城後にもう少し北の壱本松にあった国分寺(当時は円興寺)を移したとか。
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