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羽黒城跡は、愛知県犬山市羽黒にある鎌倉時代初期の城です。梶原景時が開いた興禅寺の近くにあります。

元々ここには羽黒城古墳という前方後円墳があり、それを利用して土塁をめぐらした館が作られたとされています。館ができたのは1201年。梶原景親が築いたとされています。梶原景親は梶原景時の次男、梶原景高の子です。梶原景時は源頼朝の死後、北条氏との権力争いに敗れて鎌倉から逃れ、1200年に景高を含む多くの家族と共に駿河の国で死んでいます。梶原景親はこの時まだ幼少で、乳母隅の方ゆかりの羽黒に家臣と共に移り住んだそうです。幼少の景親自身が館を建てたとは考えられませんから、家臣が景親のために館を建てたのが本当のところでしょうか。

その後梶原氏の子孫梶原景義は織田信長に従っていましたが、本能寺の変で信長と共に討死。梶原氏は断絶しました。

羽黒城は1584年の羽黒合戦で焼失。その後秀吉の命を受けた山内一豊が砦として使っていましたが、小牧・長久手の戦いが終わると共に廃城となったそうです。