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興聖山 総見院(總見院 そうけんいん)は、愛知県清須市にある臨済宗妙心寺派の寺院です。織田信長ゆかりの寺院として知られており、本能寺の変のあとで回収されたとされる信長の焼兜が保管されています。また境内には信長の供養塔があり、本堂では信長の位牌もまつられているそうです。

元々織田信長次男の織田信雄が、父信長の菩提を弔うために三重県桑名市に建てたのが景陽山總見寺でしたが、1585年の地震で大破し、清須に再建されました。この總見寺は1610年の清州越しにより名古屋に移転。清州の總見寺は一旦廃寺となります。ちなみに總見寺という名は、織田信長が安土城下に建てた摠見寺に由来するようです。

その後1644年に、名古屋の總見寺住職閩山永吃(みんざんえいきつ)が引退するのを初代尾張徳川藩主徳川義直が興聖山總見院と名付けて、住職の隠居所としました。閩山永吃は徳川義直の他、徳川家康の長女亀姫(当時岐阜の加納に滞在)からも帰依を受けていたそうです。

信長の焼兜など總見院の寺宝についてはこちらを参照。總見院には円空仏も毘沙門天像と聖観音菩薩像の二体があるそうです。

總見院の山門
總見院の山門

清洲 總見院の本堂
清洲 總見院の本堂