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美濃赤坂駅から南を目指します。駅の南に低い山が見えていますが、これが岡山です。岡山のふもとにある寺が、西美濃三十三霊場第21番札所の安楽寺です。

安楽寺(美濃赤坂)
安楽寺(美濃赤坂)

安楽寺は由緒ある寺で、593年に聖徳太子が開基となり、永明法印を開山として建立したとされています。壬申の乱では大海人皇子の勝利を祈願しました。室町時代になると、美濃の守護大名の土岐成頼(ときしげより)が応仁の乱の西軍の総帥、足利義視を庇護した際、当寺に滞在したことがあるそうです。

1600年、関ヶ原の戦いでは、関ヶ原入りする前に大垣城から遠くなく、眺望の良い岡山に徳川家康が布陣しました。合戦後、戦いに敗れた大谷吉継の陣で使われた鍾が安楽寺の梵鐘だそうです。

江戸時代に、江戸城松の廊下で刃傷沙汰を起こした浅野内匠頭の所領赤穂城が没収されましたが、その時に幕府からの特使として大石内蔵助と折衝した戸田権左衛門の墓があります。

戸田権左衛門の墓
戸田権左衛門の墓(左から二つ目)