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八講師城は、中山道柏原宿の南側にある、霊仙山から繋がる尾根上にある城跡です。八講師は「はっこうし」と読むようです。かつて八講寺という寺があったという説もありますが、正確な語源はわかりません。

近江を治めた京極氏関連の城で、京極高光の次男である多賀豊後守高忠、あるいは澤田民部大輔の居城と言われていますが、詳細はわかっていないようです。長比城など周辺の山城は戦国時代のものが多いですが、八講師城はそれを約1世紀遡る、中世の城のようです。尾根続きの近くには高屋城があります。

標高480メートルくらいに位置し、柏原宿から真っすぐに登る道もあると地元の人に教えてもらいましたが、確認していません。通常は、梓河内集落からの林道稗谷線か、柏原からの林道上丹生柏原線を繋ぐトレッキングコース(米原市の指定)を通ります。両線合わせると全長約9キロのコースで、前線舗装されていますが、落石などがかなりあります。

林道の脇に案内がありますから、そこから山道に入ります。山道といっても竪堀のようなところをほぼ直登する道で、短いけれどもかなり急傾斜。そこを登り切ると、尾根に出て、小さな郭が連なっているのが確認できます。

八講師城跡の案内板
八講師城跡の案内板

八講師城跡の郭
八講師城跡の郭

取材の時に訪れたのはこの写真の場所までですが、主郭はこの少し先にあったようです。