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松尾山は関ケ原の南にある山で、関ケ原合戦の折に西軍から東軍へ寝返ったことで有名な、小早川秀秋の陣として知られています。ただ、松尾山は小早川秀秋が陣を敷く以前に山城として使われていた記録があり、歴史に登場したのは関ケ原合戦以前に遡るようです。関ケ原町が城跡に設置した看板によると、1400年頃に築城され、その後戦国時代には織田信長や浅井長政も使用したようです。

松尾山城の歴史
松尾山城の歴史

松尾山城から関ケ原を眺めると、現在は植林のためか意外に視界が悪いです。さらに、松尾山城がある場所は決戦地よりかなり標高が高いですから、小早川秀秋の軍勢が松尾山城から攻めたとは考えにくいです。司令官は城にいたものの、軍勢はもっと標高が低いところに待機していたのではないでしょうか。

松尾山城から関ケ原を臨む
松尾山城から関ケ原を臨む

松尾山城には石垣はありませんが、立派な土塁に囲まれており、それなりに強固な城であったことを思わせます。

松尾山城の土塁
松尾山城の土塁

松尾山城の主郭は、近隣の山城に比べると広いように思います。

松尾山城の主郭
松尾山城の主郭
関ケ原の合戦当時小早川秀秋は19歳だったそうですから、西軍にいるにせよ東軍に移るにせよ、大変な決定だったのでしょう。